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友達や家族におすすめできる商品を紹介したい。価値のある仕事をしたいー舛洋介さん
Special Thanks
今回、ソーシャルグッドリンクの活動に大きくお力添え頂いている舛洋介さんを取材させていただきました。
この記事では、舛さんがソーシャルグッドリンクと連携してくださっているメディア「長財布マニア」の取り組みや、協力してくださる理由、舛さんが目指したい社会についてなど様々な質問をぶつけて参ります!
長財布マニアを運営している舛です。SEとして会社員を2年半経験して、2008年からWebメディアを仕事にすると決心していくつものメディアを運営してきました。
長財布マニアといえば業界でも知らない人はいない有名メディアですよね。マツコ&有吉かりそめ天国でも長財布の専門家として紹介されてたり。舛さんが長財布マニアに力を入れた理由って聞いてもいいですか?
収益だけのためにWebメディアで効果の薄い商品を紹介していた時期があるのですが、結果として仕事が本当に嫌になってしまって。家族や友人に相談されたときに胸を張って紹介できるものをと考えていたときに長財布と出会ったんです。
長財布は当時すごく流行ってましたよね。お札を折り曲げると金運が落ちるという話もあって(笑)。いまはキャッシュレスでコンパクト財布が主流の時代になってますが、舛さんはどう考えていますか?
私自身もコンパクト財布は使ってます。便利ですよね。ただ、コンパクト財布は便利なんですが、長財布のもつ感動はなくって。長財布って、あの大きなサイズだからこその格好良さがあって、感動があるんですよね。
たしかに!僕も長財布を使ってます。
40代50代だとまだまだ長財布のほうが好きな方が多いですね。長財布マニアでも如実にそれは出てます。
コンパクト財布全盛の時代に長財布を中心としたメディアっていうのも珍しいですよね。
長財布マニアでもコンパクト財布は取り扱っていますが、やはり主軸は長財布だと考えています。他がやっていないからこそ長財布をあえて中心にするという差別化戦略でもあります。
また、私は既に世の中にあるサイトと同じコンセプトでサイト運営をすることに意味を見い出せないので、自分のモチベーションを維持するためにも長財布にこだわる意味があります。
舛さんとお話していると、全てのことを丁寧に熟考している印象を受けます。長財布マニアは本当に細部までこだわって運営されていて僕自身も考えさせられます。
自分自身が楽しんだことが人の役に立つように
長財布マニアではどんな価値を実現していきたいですか?
正直、今の時点では使命だと言えるほどのものはありません。日々の仕事の中でユーザーや広告主さんに貢献できたらいいと思ってます。社会課題をなんとかせねば!と堅苦しくは思っていません。
今日も自分が気になっていた革ブランドの店舗を訪問してから来たんですが、自分自身が楽しんだことを人の役に立てられたら良いなと思って運営しています。
肩の力を抜いた自然体で素晴らしいですね!
もっと自分にできることがあるんじゃないかとざわざわした気持ちでいる時期もあったんですが、40代になってからはリラックスして運営できてますね(笑)
40代になってからそんなに変わりましたか!
40代になると、できることできないことがわかってきた気がするんですよね。自分にできることを一生懸命やる。長財布マニアもそうですが、自分のできる範囲で人の役に立てば充分かなと思うようになりました。
顔の見える関係性で熱い想いに応えたい
ソーシャルグッドリンクとの連携を強化してくださりありがとうございます。舛さんがソーシャルグッドリンクを知ったのは何がきっかけでしょうか?
最初はソーシャルグッドリンクのスタッフのシュプナルさんからレビュー記事を掲載させてもらえないかと連絡をいただいて。案件を取り扱ってほしいというお話をされたわけじゃないんですが、ソーシャルグッドリンクのサイトを拝見してちょっとでも役に立てたらと思ったのが始まりです。
案件を扱うことで「何か新しい展開があるかも」という期待や予感もありました。
そこで掲載して下さるなんてなかなかあり得ないことで、本当に有難いです。そこからこうやって力を入れてくださったのはなぜでしょうか?
寿倉さんのソーシャルグッドリンクに対する想いの熱さでしょうか。心に伝わってくるものがありましたし、顔の見える関係でやり取りをしてて楽しいな、仕事のやり甲斐があるなと思えたことが理由です。こういったつながりを大切にしたいと思っています。
長財布マニアではJOGGOさんを推して下さってますが、JOGGOさんを推している理由を教えていただけますか?
JOGGOさんは、単価1万円台でカラーをカスタマイズできて名入れができてと購買体験として面白いですよね。レザーの質も良い。一連の体験が楽しくておすすめしたい財布です。日本製の財布には及びませんが、この単価であれば十分過ぎる品質です。
※舛さんがレビューして下さったJOGGOシンプルラウンド長財布記事
JOGGOさんはバングラデシュの貧困問題に取り組んでいますが、そこはいかがでしょうか?
ソーシャルビジネスの素晴らしさはもちろんありますが、そこは関係なく、純粋に顧客目線で見て紹介したいと思ったので紹介しています。商品として良いことが基本で、そのうえでバングラデシュの貧困問題にも取り組んでいてさらに素晴らしいという認識です。特急便や日本製のENISHIブランドも面白いですね。
ENISHIブランドの紹介もありがとうございました。ENISHIはなぜ紹介したいと思われましたか?
バングラデシュの貧困問題の取り組みも応援したいですが、国内で頑張っている人に貢献したいという気持ちもありまして。ENISHIはUNROOFさんとの取り組みで障がい者の方が手掛ける革ブランドで応援したいと思いました。
今後、ソーシャルグッドリンクに期待することを教えていただけますか?
いま充分に満足しています。このまま変わらずにお願いしたいと思っています。あえて言うなら、とても良い取り組みなので、広告主さんが増えていくといいなと思っています。
この活動を広げていくために頑張ります!
宮城県石巻市での被災
舛さんは石巻市で震災を経験してますよね。
はい、石巻市は場所によってはとてもひどい状態で、家族と連絡が取れない人も多数いらっしゃいました。私は、たまたまラジオで家族の無事を確認できたのですが、津波による冠水で保育園に通う子どものところへもなかなか迎えに行けませんでした。
僕は舛さんのように大きく被災した経験がなく、想像しかできません・・・。当時を振り返って何が1番つらかったですか?
やはり息子や家族、親族に会えなかったことでしょうか。特に保育園の息子がお腹を空かせてないか、喉が渇いてないか、ちゃんと眠れているかなど考え始めると私自身、夜も眠れませんでした。
そのときに舛さんはボランティアをはじめられたんですよね?
はい、私は震災を経験したといっても、被害が大きな人たちに比べればほとんど被害がなかったといっても良いと思います。それだけ被害の大きな人たちがたくさんいました。兄の勤める石巻赤十字病院で懸命に救助活動にあたる医療従事者の皆さんの姿を目の当たりにし、すぐにボランティア活動をはじめました。
病院でのボランティアというのは、どのようなことをするんですか?
たとえば、病院から避難所への移動の介助です。移動に介助が必要なのかと思われるかもしれませんが、車椅子で移動も困難な方がたくさんいらっしゃって、多くのサポートが必要なんです。
当時は収入のためのメディア運営が嫌になっていた時期だったのですが、被災者の支援で市内を奔走しているときに、少しでも人の助けになっていることに強い喜びを感じました。そのときの経験から、メディア運営でも自分が生み出せる価値を出していこうと強く意識するきっかけになっています。
世の中に価値を提供したい
舛さんがこれからどんな社会にしていきたいか教えていただけますか?
最も関心のあるのは貧困問題です。石巻にもフードバンクがあり、食品を寄付して食べるものが不足している人に配っている取り組みを見ています。まだ具体的なプランがあるわけではないのですが、少しでも貧困問題の解決に貢献できたらと思っています。
※ソーシャルグッドリンクの売上の一部も支援団体への協賛金になっています。舛さん、いつもありがとうございます!
舛さんはメディア運営が嫌になっていた時期には自由に過ごしていたこともあると思うのですが、リタイアせずに仕事に取り組むのには何か理由があるんですか?
はい、リタイアには興味がありません。好きなことを好きなだけできる時期がありましたが、それほどやりたいと思うようなことがなくて時間を持て余すばかりで、むしろ少し病んでしまいました。
また、震災前の時期はメディア運営で収益は大きかったですが、世の中に価値を提供できてなかったという気持ちが強く、全く楽しくありませんでした。今は収益的に見れば全盛期ほどはありませんが、今のほうが価値を生めてる実感があり、充実しています。
ソーシャルグッドリンクとしても、売上の最大化ではなく、価値の最大化を目指したいと思っていて、とても共感します。インタビューへのご協力ありがとうございました!
Profile
舛 洋介さん
長財布マニア 代表
株式会社半農Style 代表取締役
SEとして会社員を経験後、2008年に副業でメディア運営を開始し、翌年には本業にすることを決心して独立。2010年に法人化し、2013年から長財布マニアの運営をスタート。
収益重視でユーザーにおすすめできない商品を扱うことに違和感をもち、友達や家族に紹介できるものを扱う方針へ転換。暮らしに農を取り入れつつ好きな仕事をする「半農半X」のコンセプトに共感し、2015年に今の社名に変更。
時間的・精神的に余裕のある暮らしを妻と3人の息子と満喫している。
取材:寿倉歩
企画・編集:シュプナル
舛さんとはいつもオンラインでのやり取りで、直接お会いできて嬉しいです。まず、舛さんの簡単な自己紹介をお願いできますか?